21 5月

「ロゴスの摂理」

ある日、「歳を重ねれば重ねるほどに疲れが慢性化する。それをほぐすのに段々とむずかしい歳に入ってきたね」と、ある友人が親身になって伝えてくれた。勿論、「一般化はできない」と重ねた。
『君ね、君の歳になるまでに本当に自分が自分を「労」って取り組んできたのかい?これからは隣人に伝えてきたロゴスを自分に還す時だね。』
・・・自分が伝えたロゴスは循環して我に還る。本当に、これまた真実なりだ。身が引き締まるおもいで傾聴した。
さて、「疲労」という漢字の組み合わせに心が引かれる。これは、まことに、「的を射る(=核心をつく)」漢字の組み合わせだ。
「疲(れる)+労(る)」=疲労。「疲」れるに結びつくあらゆることを「労」る。
所謂、身体・神経・心・精神等の疲れからの回復は、やはり、自分が自分を「労」る(=優しく大切にする)ところからしか始まらない。
それを徹底することなくして、『隣人を愛する=自分を愛する』ことなんてありえない。
ロゴスの摂理の実現を再認識する我ここにあり。